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Listy z Polski・・ポーランド10年目。ラズベリースキー家の娘達、Liliankaは8歳、Amalkaは5歳半です。普段のできごとや見たこと聞いたことを綴っていきます。


by RyoRaspberryski
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うちの暖房

毎日0℃です。今日の散歩中は凍った水たまりでAmalkaを滑らせて遊びました。

寒いから毎日ブルブルふるえながら生活しているかと思われそうですが、実は寒いのは外だけで家の中は暖かいです。暖房は秋から春までの半年間以上、連続でついています。


こちらでは都市部には地域まるごとを暖房するセントラル・ヒーティング工場があり、水道から出てくる温水もそこから供給されます。

うちの一帯はワルシャワの市が経営するこの巨大な「温水&暖房工場」から網羅された地下のパイプを通って暖められます↓
数キロにわたる地帯を暖めるということで半端じゃない大きさ!
うちの暖房_f0129897_35241100.jpg


こちらの建物はすべて断熱式で、高層のマンションのビルだって大きなレンガブロックの造りです。ポーランドは地震は全くといっていいほど起こらない国なのでそれでやっていけるのでしょう。

例えばこれがうちの家の外壁、中身は、
厚み30cm近くあるレンガブロック、その外側に10cmほどの熱遮断素材。家の中の部分は漆喰です。
トータルで40cmほどもある壁なので、冬は外の寒さがあまり屋内に入らず、夏の暑い日でも家の中はクーラーが効いたようにヒンヤリします。
うちの暖房_f0129897_4151562.jpg



ところで暖房費ですがうちの地域ではこういう仕組みになってます...
冬の始まりに地区の公民館(のようなところ)に一定額を支払うと、冬が終わるころには実際に使った暖房費の差額を請求または払い戻ししてきます。

今のマンションに引っ越してきた最初の冬、暖房費がどれだけかかるのか検討もつかなかったのでできるだけ弱めにつけることにしました。どの部屋も「中」か「弱」にセットしました。

ところがどうも暑いのです。
特にLiliankaが暑いのを嫌がるので暖房をさらに弱くセットすることに。すでに「弱」だった部屋は完全に切ってしまいました。それで快適になりました。
なので割と強めに暖房しているバスルーム以外はほとんど「切」の状態です。

冬が終わり、暖房費の差額が戻ってきました。なんと3万円あまり!
なぜこんなに戻ってくるのか分からなかったですが、ちょっとした収入です。
次の年も同じ、かなりの額が戻ってきました。

仲良くしている隣の一家がうちに遊びに来ると、リビングで、「この部屋すごい暑い!暖房が強でしょ?」と言ってきます。
「ぜんぜん!強どころか切ってるよ!」という会話が毎回くり返されました。
差額がかなり戻ってきた話をすると、隣は少ししか戻ってこなかった様子。
なぜうちだけ暑いのか謎でした。

次の年には少し頭を使って考えてみてやっと気付きました!
理由は簡単、下の階のマンションが暖房をガンガンたいてるようなのです。
下の家は老夫婦です。なのできっと寒さが苦手で暖房を「強」にしているのでしょう。

なのでうちは下の家から上がってくるおトクな床暖房になってるのでした^^

↓今日、近くの公園で。Amalkaはブランコが大好き!
うちの暖房_f0129897_952948.jpg

by ryoraspberryski | 2007-11-20 04:15 | ワルシャワ・近所