ワルシャワ名所・・・プラガ地区のスタジアム
2007年 07月 05日
ワルシャワには軽く治安の悪い地区があります。
旧市街のある中心地からヴィスワ川を橋で渡った反対側のプラガ地区です。
プラガ地区は多少ゴミゴミしていて、建物などもちょっとだけど汚らしく、アパートなどの家賃も他の地区に比べ少し安いです。
そしてそこには、「ゴミゴミ度&汚らしさ&値段の安さ」を象徴するかのようにどーん!とプラガのスタジアムが存在します。
通称「Stadion(スタディオン)」。本名「Stadion Dziesięciolecia(十年スタジアム)」
ヨーロッパ最大のバザール(市場)です。
もとはきちんとしたサッカースタジアムでした。それが古くなったので使われなくなり、中心地に近いし広さもあるので市場と化したのです。
外国人観光客にはスタジアムは勧めないようです。
日本大使館でも、絶対に行かないように注意するそうです。
スリなどの危険もあるし、ゴミゴミしていて巨大なので道にも迷いやすいからでしょう。
私と夫が以前住んでいたアパートは川のすぐ反対側でトラム(路面電車)で一駅のところにあったのでスタジアムへは何度も行きました。散歩気分でよくぶらぶら見てまわりました。
スタジアムの市場は大きく3つの部分に分かれています。
①ポーランド市場・・・ポーランド人によって衣料品、靴、雑貨、テレビ・冷蔵庫などの大掛かりな電化製品、自転車、ベビーカー、家具などが安価でいろいろ売ってあります。
②ベトナム市場・・・ベトナム人が商売しています。衣料品、靴、雑貨。半分程度は違法で商売。ベトナムのビデオ、CD、本。3軒ほどベトナム食料品店もあり、ナンプラー、米、乾物などの定番もののほか、新鮮な豆腐、ピータン、ベトナムちまき、中華麺、中国野菜など他では見つからないものもたくさんあります。炊飯器や焼肉用ホットプレートなども見かけました。以前は豆腐を買いに毎週のように通ったこともあります。
そして最後に名高い、
③ロシアン市場・・・ロシアやウクライナ人による違法のアルコールやタバコ、キャビア、マトリョシュカなどのロシア土産物、本物の有名メーカーのコスメ(普通だったらデパートなどで1万円とかするものがここでは千円程度)。ポーランド人による革製品、衣料品、茶・コーヒー・食料品、土産物、ケイタイ、骨董品(古いカメラ、ソビエトグッズなども)、海賊版CD、DVD、ソフトウェア、ちょっとした電化製品。アフリカ系の人たちによるNIKEやヴィトンなどの偽もののブランド品、etc...。
スタジアムで買えないものはほとんどない、といった感じです。
でも見ていて一番面白いのはやっぱりロシアン市場。ロシアン市場で商売しているほとんどは違法なのでスリル満点なのです。
時々チェックの警察が現れます、すると一瞬にして商品が消え去るのです。
皆が連帯で警察が来たことを連絡し合い、誰もが瞬時に商品を隠してしまう手段を心得ているのです。
違法である=安い、です。
経済的に豊かになってきたとはいえ、まだまだ平均収入の低いこの国です。デパートやショッピングセンターの西欧並みの価格の商品は手が届かない人もたくさんいます。
デパートなどと同じ品物が3分の2の値段や半額で買えるとなるとやはりスタジアムは魅力的です。それにゴミゴミした市場を見て回るのは面白いものです。
そしてワルシャワに住む人間はだれもがこのスタジアムの恩恵を受けています。というのはここは同時に卸し市場でもあるからです。
商品には、「普通の買い物」向けと「卸し」向けの2つの価格が決めてあります。
例えば、シャツを一枚買うと500円なのが、20枚30枚とまとめて買うと一枚が半額ほどで買えます。
ではこれらの卸された商品はどこへ行くのかというと...、
市内の小規模な店舗や、通りや街角で至るところに見られる屋台へと行くのです。
さて、スタジアムがこのところ熱気に包まれています。それはこの9月でもって閉鎖されることになったからです。
2012年に行われるサッカーヨーロッパ選手権でポーランドが開催地に決定(ウクライナも)したと同時にそれまで計画されていたこのスタジアムの改築が確実になったのです。
それで普段からここで買い物・買い付けをしている人たちが、今のうちに余分に買い込んでおこうと必死なのだそうです。
でもスタジアムが閉鎖されたらここで現在商売をしている何百人(何千人?)の人たちはどうなるのでしょう?
先週の土曜日に行ってきました。ヴィスワ川
小さな島でキャンプしている人たち
スタジアム
競技場の上の部分がロシアン市場
スタジアムメインの入口通り
数年前に比べ、売られている品物の質が数倍も良くなったようです
ロシアン市場で買ったキャビアと「スギの木オイル」
スギの木オイルは風呂の湯に3、4滴入れるとアロマセラピーになるし皮膚にもいいスグレ物
あまりにも香りがいいので以来、入浴時には毎回使ってます
旧市街のある中心地からヴィスワ川を橋で渡った反対側のプラガ地区です。
プラガ地区は多少ゴミゴミしていて、建物などもちょっとだけど汚らしく、アパートなどの家賃も他の地区に比べ少し安いです。
そしてそこには、「ゴミゴミ度&汚らしさ&値段の安さ」を象徴するかのようにどーん!とプラガのスタジアムが存在します。
通称「Stadion(スタディオン)」。本名「Stadion Dziesięciolecia(十年スタジアム)」
ヨーロッパ最大のバザール(市場)です。
もとはきちんとしたサッカースタジアムでした。それが古くなったので使われなくなり、中心地に近いし広さもあるので市場と化したのです。
外国人観光客にはスタジアムは勧めないようです。
日本大使館でも、絶対に行かないように注意するそうです。
スリなどの危険もあるし、ゴミゴミしていて巨大なので道にも迷いやすいからでしょう。
私と夫が以前住んでいたアパートは川のすぐ反対側でトラム(路面電車)で一駅のところにあったのでスタジアムへは何度も行きました。散歩気分でよくぶらぶら見てまわりました。
スタジアムの市場は大きく3つの部分に分かれています。
①ポーランド市場・・・ポーランド人によって衣料品、靴、雑貨、テレビ・冷蔵庫などの大掛かりな電化製品、自転車、ベビーカー、家具などが安価でいろいろ売ってあります。
②ベトナム市場・・・ベトナム人が商売しています。衣料品、靴、雑貨。半分程度は違法で商売。ベトナムのビデオ、CD、本。3軒ほどベトナム食料品店もあり、ナンプラー、米、乾物などの定番もののほか、新鮮な豆腐、ピータン、ベトナムちまき、中華麺、中国野菜など他では見つからないものもたくさんあります。炊飯器や焼肉用ホットプレートなども見かけました。以前は豆腐を買いに毎週のように通ったこともあります。
そして最後に名高い、
③ロシアン市場・・・ロシアやウクライナ人による違法のアルコールやタバコ、キャビア、マトリョシュカなどのロシア土産物、本物の有名メーカーのコスメ(普通だったらデパートなどで1万円とかするものがここでは千円程度)。ポーランド人による革製品、衣料品、茶・コーヒー・食料品、土産物、ケイタイ、骨董品(古いカメラ、ソビエトグッズなども)、海賊版CD、DVD、ソフトウェア、ちょっとした電化製品。アフリカ系の人たちによるNIKEやヴィトンなどの偽もののブランド品、etc...。
スタジアムで買えないものはほとんどない、といった感じです。
でも見ていて一番面白いのはやっぱりロシアン市場。ロシアン市場で商売しているほとんどは違法なのでスリル満点なのです。
時々チェックの警察が現れます、すると一瞬にして商品が消え去るのです。
皆が連帯で警察が来たことを連絡し合い、誰もが瞬時に商品を隠してしまう手段を心得ているのです。
違法である=安い、です。
経済的に豊かになってきたとはいえ、まだまだ平均収入の低いこの国です。デパートやショッピングセンターの西欧並みの価格の商品は手が届かない人もたくさんいます。
デパートなどと同じ品物が3分の2の値段や半額で買えるとなるとやはりスタジアムは魅力的です。それにゴミゴミした市場を見て回るのは面白いものです。
そしてワルシャワに住む人間はだれもがこのスタジアムの恩恵を受けています。というのはここは同時に卸し市場でもあるからです。
商品には、「普通の買い物」向けと「卸し」向けの2つの価格が決めてあります。
例えば、シャツを一枚買うと500円なのが、20枚30枚とまとめて買うと一枚が半額ほどで買えます。
ではこれらの卸された商品はどこへ行くのかというと...、
市内の小規模な店舗や、通りや街角で至るところに見られる屋台へと行くのです。
さて、スタジアムがこのところ熱気に包まれています。それはこの9月でもって閉鎖されることになったからです。
2012年に行われるサッカーヨーロッパ選手権でポーランドが開催地に決定(ウクライナも)したと同時にそれまで計画されていたこのスタジアムの改築が確実になったのです。
それで普段からここで買い物・買い付けをしている人たちが、今のうちに余分に買い込んでおこうと必死なのだそうです。
でもスタジアムが閉鎖されたらここで現在商売をしている何百人(何千人?)の人たちはどうなるのでしょう?
先週の土曜日に行ってきました。ヴィスワ川
小さな島でキャンプしている人たち
スタジアム
競技場の上の部分がロシアン市場
スタジアムメインの入口通り
数年前に比べ、売られている品物の質が数倍も良くなったようです
ロシアン市場で買ったキャビアと「スギの木オイル」
スギの木オイルは風呂の湯に3、4滴入れるとアロマセラピーになるし皮膚にもいいスグレ物
あまりにも香りがいいので以来、入浴時には毎回使ってます
by ryoraspberryski
| 2007-07-05 09:43